今オフのポスティングシステム発効から一夜明けた2日(日本時間3日)、日本ハムから米大リーグ移籍を目指す大谷翔平投手に球団幹部らのラブコールが相次いだ。週明けにも行われる交渉を前に、この日も多くの報道陣が詰め掛けたロサンゼルスの代理人事務所や病院に本人の姿は見られなかったが、各球団によるアピール合戦は過熱の一途だ。

 パドレスは岩手・花巻東高時代にも獲得に動いたプレラー・ゼネラルマネジャーが参戦を明言した。地元紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューン(電子版)に「組織として準備はできている。何年もスカウトしてきた」と語った。

 大谷の代理人のバレロ氏は全30球団に対し、入団した場合の利点などを書面で説明するよう求めている。同紙によると、週末までにこの“1次審査”を通過し、交渉できるかが伝えられる。

 レッズのプライス監督は地元紙シンシナティ・エンクワイアラー(電子版)で投打の二刀流に「問題は(指名打者制のない)ナ・リーグでもできるかだが、彼がその気ならできると思う」と述べた。大谷争奪戦にはヤンキース、ツインズなどが名乗りを上げており、ドジャースなども乗り出すとされる。交渉ではマリナーズが通算630本塁打のグリフィー氏ら大物OBを動員するプランを練っている。