ダイヤモンドバックスとレイズが1月31日、本拠地の防球ネットを拡大すると発表した。前日にはアスレチックスもネット延長を発表しており、これで今季開幕までに全30球団がネットの拡大を決定した。

 メジャーの球場ではバックネットのみが一般的で、ネットの拡大で見づらくなるのではないかとの懸念が出ている。しかし新たに拡張する部分には視認性が高い新素材のネットが使用され、懸念は解消されているという。一塁と三塁付近までネットを拡大することを決定したマーリンズは「最新式の結び目がないファイバーを採用した。優れた安全性を持ちながらも、フィールドに溶け込むようなデザインになっている。バックネットよりも30%細く、視認性が高い」と公表している。

 メジャーでネット拡大の動きが始まったのは、15オフに大リーグ機構が安全性向上のためネットをベンチまで拡大することを勧告したのがきっかけ。昨年9月にヤンキースタジアムで女児がファウルボールで負傷し、動きが急加速した。