エンゼルス大谷翔平投手(23)が、メジャーで初めて4番に入った。ジャイアンツ戦に「4番指名打者(DH)」でフル出場。通算123勝右腕のクエトに2三振を喫するなど4打数1安打だった。

 「先発投手で4番」は、長いメジャーの歴史の中でも非常にレアだ。米スタッツ社の記録によると、1シーズンで投手として3試合以上に先発し、打者として4番を打つのは、61年のドン・ラーセン(アスレチックス)以来57年ぶり。

 ドン・ラーセンといえば、ヤンキースに所属した56年にワールドシリーズ史上唯一となる完全試合を達成したことで有名だが、打者としてもメジャー14年間で480試合に出場している。最も多く打席に入ったのは54年で95打席に立ち、投手としてもこの年に最も多く28試合に先発(救援1試合)登板している。14年間で4番でスタメンに入ったのは61年の1試合のみ。61年はアスレチックスとホワイトソックスに所属し、投手として33試合(4試合先発)登板し8勝2敗、防御率4・13、打者として5試合に先発(43試合出場)し、打率3割1分1厘、2本塁打、8打点だった。4番に入ったのは5月23日のセネターズ戦で、4打数無安打、2三振だった。