エンゼルス大谷翔平投手(24)が、今季3度目の「2番打者」で連敗を止める。25日(同26日)、ホワイトソックス戦に「2番指名打者(DH)」で先発出場する。23日(同24日)から、ア・リーグ西地区4位(36勝64敗)のホワイトソックス相手にチームは連敗。2試合で5得点と打線にも元気がない。後半戦で2番に起用されていたシモンズに替え、大谷が起用された。トラウトが3番に入り、2番大谷、3番トラウトの打順は今季初となる。

 「大谷2番」の意図について、マイク・ソーシア監督(59)は「翔平には、中軸へつなぐ攻撃の流れを作って欲しい」と話した。大谷の出塁率は試合前の時点で3割5分8厘と主力野手陣の中で3位。大谷が出塁すれば、その直後を打つ3番トラウトが、ポイントゲッターとなれる。同監督は「トラウトら中軸(4番アップトン、5番プホルス)が走者を返してくれる。トラウトの前に翔平がいることによって、投手にプレッシャーをかけることもできるし、それをうまく利用できる」と明かし、得点力を上げるのが狙いだ。

 また、メジャーでの2番打者のタイプについて同監督は「出塁率が高い、バットコントロールがうまい、走者を進めるという昔からの考え方、それも大事だが、より力強い打者を使うというのは、いろいろ理由がある。打線の流れにもよる」と話した。

 大谷は試合前練習で、投手としての調整も行った。約30メートルの距離で約20分間、水原通訳を相手にキャッチボールを行い、やや距離を縮めてセットポジションからも30球、入念にフォームをチェックした。投手から打者へと切り替えて、試合に臨む。(アナハイム=斎藤庸裕)