エンゼルスのビリー・エプラーGM(42)が、大谷翔平投手(24)の起用に関する球界の批判的な声すべてに対し、大反論を展開した。

地元紙オレンジ・カウンティー・レジスターの8月31日(日本時間9月1日)付のインタビューで、まずプレーオフ進出の可能性が薄い状況にもかかわらず今季中に投手として復帰させることは無意味ではないかとの批判について言及。「専門家が靱帯(じんたい)は回復し投球可能と診断した。だから、彼らの意見を信頼し、従うつもりだ」と話し「身体に問題がなければ、選手はプレーし、我々も出場を許可する。復帰可能だからプレーするということ」と主張した。

9月に登板させる意味については「今季中に投げることは、選手にとっても球団にとってもプラスになる。故障を経験した選手の多くは、オフに通常のトレーニングができると知れることがとても重要だという。チームの来季の編成にとっても有益だが、ショウヘイにとっても、普段通りのオフを過ごせると知れることはプラス」と説明した。

現在15本塁打と打者でも主力級の活躍をしていることから、打者に専念させるべきとの声もある。同GMはそれについても「彼は二刀流の選手。投手としても、打者としても同じようにトップクラスの選手であるということを示したと思う。二刀流は彼の目標でもある」と否定。先発ではなく、救援と打者の二刀流を提案する声も出ているが「中継ぎの方が故障しにくいと証明する有意なデータはない」と、プランにないことを明かした。

大谷は6月6日のロイヤルズ戦後に右肘靱帯損傷が判明。手術で今季絶望となる可能性もあったが、PRP注射での治療を選択し手術を回避。7月の打者復帰以降は試合に出場しながらリハビリを続け、2日(同3日午前9時5分試合開始)のアストロズ戦での復帰登板が決まっている。