西武からポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指していた菊池雄星投手(27)のマリナーズ入りが3日未明(米国時間2日)、正式に決まった。日本時間の3日午前7時が交渉期限となっていた。4日午前4時(同3日11時)から、マ軍の本拠地T-モバイルパークで入団会見を行う。

菊池は西武球団を通じ「このたび、シアトル・マリナーズと契約させていただいたことを本当にうれしく思います。また、どんな時も応援して下さいました日本のファンの皆さま。ポスティングを容認してくださった埼玉西武ライオンズ。9年間、ともに戦ったチームメートの皆さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからは新天地での挑戦になりますが、埼玉西武ライオンズで学んだことを忘れず、活躍している姿をお見せできるように精進して参ります」とコメントした。

辻発彦監督も西武球団を通じ「チームが決まったことは大変喜ばしいことです。自分の持っている力を存分に出し、悔いの残らないように頑張ってもらいたい。日本から雄星の活躍を応援しています」とコメントした。

菊池は昨年12月中旬に米ロサンゼルスへ移動。トレーニングをしながら、代理人を務めるスコット・ボラス氏とミーティングを重ねてきた。1日(米国時間12月31日)にマ軍と最終交渉を行うため、本拠地であるシアトル入り。本人側と球団側の双方が契約延長、終了の選択肢を持ち合うユニークな契約で、最大7年、総額約126億円で条件面は合意に達していた。

マ軍は今季、3月20、21日に東京ドームでアスレチックスとの開幕2連戦に臨む。また、同17、18日には同じく東京ドームで巨人と親善試合を行う。菊池の日本凱旋(がいせん)登板の期待も高まってきた。