多数のルール変更を協議している大リーグ機構と選手会が、マウンドの距離や高さの変更も検討していると7日付のジ・アスレチックが伝えた。

マウンドからホームベースまでは1893年から60フィート6インチ(18・44メートル)と規定され世界で統一されているが、この距離を長くするか、またはマウンドの高さを現在の10インチ(約25センチ)から最大で6インチ(約15センチ)低くする可能性を機構が提案。検討委員会を立ち上げ、影響の大きさなどを調査、研究中だという。

この変更は、昨今の投手の球速や技術がかつてないレベルまで向上していることから、打者有利の方向へ緩和するため。機構と選手会は現在、ナ・リーグのDH制導入、投手が1試合につき最低打者3人に投球する規制、投球間隔を20秒以内にすること、出場登録を現在の25人から26人にすること、故障者リストの期間を10日から15日に延ばすこと等も検討中。投手にとっては難しい適応が迫られる変更が多く、反発の声も上がりそうだ。