二刀流がメジャーを動かした。大リーグ(MLB)とMLB選手会が合意した新ルールが14日(日本時間15日)発表された。試合時間の短縮を目的とした変更が多い中で、エンゼルス大谷翔平投手(24)の代名詞である「二刀流の定義」が含まれており、来季から適用となる。

これまで「Pitcher(投手)」「Position Player(野手)」の組み分けだった登録に、「Two-Way Player(二刀流)」が加わる。シーズンで投球20イニング以上、野手で20試合の先発出場(1試合3打席以上)を満たせば「二刀流」とされる。

<その他に発表されたルール変更>

◆来季から

・投手が少なくとも打者3人、またはイニング終了まで投げることを義務化

・選手登録枠は25人から26人に拡大し、9月1日以降は従来の40人から28人に縮小

・投手が故障者リスト入りした場合は復帰まで最低10日間から15日間に延長

◆今季から

・投手交代を伴わずに首脳陣や選手がマウンドに行ける回数を6度から5度に減

・攻守交代を2分間に短縮

:トレード期限を7月31日に一本化し、これまで可能だった期限後のウエーバーを経てのトレードを禁止

・球宴投票では決選投票日を設け、その日までの各ポジションの投票上位3人で決選投票を行う。また、本塁打競争の賞金が大幅に増え、優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)となる