エンゼルス大谷翔平投手(24)が「大谷ルール」を歓迎した。14日(同15日)にメジャーリーグ機構(MLB)から発表された「二刀流の定義」について言及。来季から適用される二刀流のポジション登録により、投手枠が増やせる利点を挙げた。また今キャンプ終了後は、本拠地で右肘のリハビリを進めていくことも決まった。

大谷は前向きだった。来季からメジャーで新たに加わる「Two-Way Player(二刀流選手)」というポジション。定義が明文化されたことについて「ちょっとずつ、そういう選手が増えていると思うので、枠を作らなきゃいけないのかなと思います。悪いことではない。そういうルールみたいなものが細かくできていくことは、いいことかなと思う」と冷静に話した。

二刀流選手として登録されるには、投手として投球回20イニング以上、野手として20試合に先発出場(1試合3打席以上)の条件を満たす必要がある。大谷は先発投手で、条件クリアにさほど時間はかからない。二刀流選手となれば野手登録として登板できるため、それまで投手として登録していた大谷の分、1人投手枠が空く。「僕に関してはプラスしかないかなと。チームとして枠が1個空くので、そこはいいかなと思う」とメリットを挙げた。

来季の二刀流復帰へ向け、右肘のリハビリは続く。23日にアリゾナでのキャンプを打ち上げ、本拠地アナハイムで調整を続けることも決まった。ベンチで試合観戦もしていく見込みで「客観的に見ながら、サインも見て覚えていくのは役に立つと思う」。まずは5月ごろの打者復帰へ向け、チームとともに歩む。