現役引退を表明したマリナーズ・イチローの思い出を振り返る映像が、28日(日本時間29日)にシアトルで行われた本拠地開幕戦の試合中に、大型電光掲示板で紹介された。

4回の攻守交代の合間に映し出されたのは、2010年7月8日のヤンキース戦での映像だった。1回に右翼へのファウルを追いかけ、スタンドに差し出したイチローの左ひじが最前列で観戦していた当時17歳のアリス・スキナ-さんの頭に接触。イチローから「大丈夫?」と気遣われ、興奮を抑えられない様子だったスキナーさんの姿が話題となった。

電光掲示板にはその後、この日の開幕戦を観戦しにきたスキナーさんの映像も映し出された。

試合前のセレモニーでイチローの姿はなかったが、この日の朝には同僚のゴードンが地元紙のシアトル・タイムズに全面広告でイチローへの惜別の思いを告白。米国でのメジャー開幕を迎えたタイミングで、イチローへの感謝や敬意を示す粋な計らいが相次いだ。