マリナーズ菊池雄星投手(27)のメジャー移籍初勝利はまたもお預けになった。

味方のエラーなども絡んで初回、2回と3点ずつ、序盤に合計6点の大量失点。それでも力投を続け、5回93球を投げ、7安打6失点4奪三振1四球でマウンドを降りた。

するとマリナーズ打線が大逆転劇だ。1-6の状況から3回に1点、4回に2点と4-6と追い上げを見せる。そして菊池が5回を投げ終えて迎えた6回表に一挙4点で8-6と逆転した。ここまでマリナーズ打線が4発と爆発、菊池に初勝利の権利が発生した。

ところが7回裏、マリナーズ投手陣は無死満塁から押しだし死球、さらに2点適時打を浴び8-9と逆転を許し、菊池の初勝利が消えた。結局、マリナーズは8-10で敗れた。

菊池は3月21日、アスレチックス戦(東京ドーム)で米大リーグ初登板、初先発し4回2/3を投げ2失点で降板。初勝利はお預けとなった。8回の守備で退いたイチローに深々と頭を下げ「頑張って」と声をかけられると号泣。イチローの最後の試合となった。3月29日のレッドソックス戦では強力打線を相手に6回3失点と好投も味方が9回に逆転され、メジャー初勝利はならなかった。

マリナーズは3月30日(日本時間31日)、菊池の父・雄治さんが、59歳で死去したことを公表。菊池は球団を通じ、「残りのシーズンを父にささげたいと思っています」とコメントしていた。