ヤンキース田中将大投手(30)が29日(日本時間30日)、欧州でMLB初の公式戦となった「レッドソックス-ヤンキース」で、先発投手として歴史的登板を果たした。

チケットが完売した第1戦。このシリーズはレッドソックスの主催試合ながら両チームともホームのユニホームを着用。ロンドンスタジアムに詰め掛けたファンの前で田中はピンストライプの背番号「19」のユニホーム姿で、1回裏、先頭のベッツに初球を投げた。

ヤンキースは1回表に5安打で6点を先制したが、裏のマウンドで田中が4安打2四球と大乱調。チャビスに同点3ラン本塁打を浴びるなど、わずか3分の2回で6失点して降板となった。両軍の先発投手が1回持たずにKOされるなど、歴史的な試合は大荒れのスタートとなった。

田中は試合前、ミニコンサートなどセレモニーが行われる中、いつも通り落ち着いた表情でアップを開始し、ブルペンで投球練習を行った。大舞台を前に「非常に光栄なこと」と話した一方で、「自分らしくやるだけ」と、今季6勝目(5敗)を目指してマウンドへ向かった。しかし、メジャー移籍後最短でKOされるなど、欧州初戦で勝ち投手となることはできなかった。