「東北・熊本復興支援ベースボールプロジェクト in L.A.」の一貫で、宮城県石巻市立蛇田中学校野球部と熊本北部リトルシニアの少年たちが30日(日本時間31日)、米カリフォルニア州アナハイムのエンゼルスタジアムを訪れた。グラウンドで大谷翔平投手(25)の打撃練習を見学。大谷は33スイングで、3連発を含む18発をスタンドへ放り込んだ。

蛇田中学校野球部の主将・森山聖信(せいしん)内野手(15)は、「すごいの一言しかないです。こんなに近くで大谷選手を見られると思ってなかった」と話せば、熊本北部リトルシニアの主将・庄野琳乃介内野手(15)も「打球の伸び、飛距離がすごかった。バッティングを見て学んだことをしっかり、素振りなどでまねして、大谷選手に近づけるように頑張っていきたいです」とうれしそうに振り返った。

夢はともにプロ野球選手として活躍すること。目の前で見た大谷について、森山内野手は「憧れの存在。体が大きくて、がちっとしてました」。庄野内野手も「日本を代表する、世界でもすごいプレーヤーだと思います。大谷選手のようなすごい選手になりたい」と夢を膨らませた。

同プロジェクトは11年3月11日に起きた東日本大震災や16年4月14日に発生した熊本地震の復興支援として行われ、今年で4回目。米カリフォルニア州ロサンゼルスに訪れるのは初めてで、メジャーリーグ機構(MLB)などの協力のもとで実現した。

目を輝かせていた野球少年たちはフリー打撃前に大谷からサインをもらい、見学後は大谷との記念撮影で満面の笑みを見せていた。