ドジャース前田健太投手(31)がジャイアンツ戦で投打に活躍した。投げては4回無失点で今季9勝目(8敗)。打っては2度の送りバント成功で犠打数のリーグトップに躍り出た。

0-0の3回から2番手で救援し、1人目から10者連続凡退、5回には2者連続の3球三振と、投球がさえ渡った。精密な制球と切れのある変化球で、4回をわずか1安打で無失点、6三振無四球とほぼ完璧。救援へ配置転換後2度目の登板で勝利投手となり「勝ち星というより、しっかりとした内容を投げられたことが一番」と振り返った。

攻撃では2度の打席いずれも犠打に成功。今季13犠打でリーグ単独首位に浮上し、日本人選手でも09年松井稼頭央(アストロズ)の16に次ぐ2位となった。チームは地区優勝までマジック2とし、前田も「何が起こるか分からない。臨機応変に対応するだけ」と10月を見据える。ロバーツ監督は「ポストシーズンでは、ケンタに非常に重要な場面で投げてもらう」と期待を寄せた。