メジャデビューから7シーズンにわたりナショナルズでプレーしてきたアンソニー・レンドン内野手(29)が、今オフにキャリアで初めてフリーエージェント(FA)となった。シルバースラッガー賞2回、ことしはオールスターにも選出され世界一を果たした同選手の動向が注目される。

MLB公式サイトは、ノーラン・アレナド内野手(28)がロッキーズとの契約延長時に合意した8年2億6000万ドル(約282億円)を上回るかとの見出しを打ち、MLB記者らの見解を紹介している。

両選手はともに2013年にメジャーデビュー。非常に近い成績を残してきている。2017年から19年のスタッツを比較すると、アレナドは162試合平均で41本塁打、124打点、得点力の大きさを表すOPS+は131で、選手の勝利への貢献度を表すWAR(米野球サイト「Baseball-Reference」版)は6・3。レンドンは32本塁打、121打点、OPS+は143で、WARは6・2となっている。

MLBネットワークのハロルド・レイノルズ記者は、レンドンの方が1歳年上ということも考慮し、最高でも2億3000万ドルと予想。一方でジョエル・シャーマン記者は、レンドンが8年契約を望んでいるのかどうか疑問を呈している。

というのも、ことし10月に「ジ・アスレチック」が出した記事によると、レンドンは36歳で何をしていると思うかとの質問に「野球をしてないことを願う。おそらく子どもたちと一緒にソファーに座ってるだろう」と話していた。

この発言が“ジョーク”だったのかは分からないが、レンドンがアレナドを超える契約となるかどうかは、「いつまでプレーするか」がポイントになってくるのかもしれない。