【サンディエゴ(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)=四竈衛、斉藤庸裕】メジャーのウインターミーティングが終了した。DeNAからポスティング制度で米移籍を目指す筒香嘉智外野手(28)が前日までに面談した3球団の中に、レンジャーズが含まれていたことが判明した。レ軍は巨人からポスティング申請した山口俊投手(32)とも折衝を続けており、元DeNA同僚の両取りが実現する可能性が浮上してきた。

日本に複数の専属スカウトを持ち、過去にダルビッシュら日本人選手の獲得に実績があるレ軍は、常に筒香の動向を注視してきた。左打ち外野手が豊富だったこともあり、ここまでは静観する状況だったが、今会議中に右翼マザーラをトレードで放出。狙っていた三塁レンドン獲得に失敗したことで、外野&三塁が可能な筒香をリストの上位に変更した。

一方で、山口に対しては早い時期から米移籍の情報を入手し、本格的に調査。同軍幹部が代理人との接触を認めるなど、積極的な姿勢は変わっていない。

筒香は現在、米ロサンゼルス近郊に滞在中。交渉期限が米東部時間19日午後5時(日本時間20日午前7時)に迫ってきた。レ軍は強打の三塁手ドナルドソン(ブレーブスFA)とも交渉を続けており、他のFA選手、トレード次第で勢力図が変わる可能性もある。来年1月2日同午後5時(同3日午前7時)が期限となる山口も、活発な市場の動きの影響を受けそうなだけに、最終決着まで紆余(うよ)曲折の展開となりそうだ。