レッドソックスが14日、就任3年目に入るアレックス・コーラ監督(44)を解任すると発表した。

同監督はハイテク機器によるサイン盗みで厳罰処分を受けたアストロズで、17年にベンチコーチを務め、MLBの調査でサイン盗みの首謀者の1人であることが判明していた。18年からレ軍監督に就任し1年目で世界一に輝いたが、同年にレ軍もハイテク機器を駆使したサイン盗みをした疑惑が浮上しており、MLBがさらなる調査を進めていた。

MLBは13日にア軍のサイン盗みに関する調査報告書を公開しており、その中でコーラ氏はビデオルームでのサインの解析と伝達、ごみ箱をたたく音で打者にサインを伝える手口のいずれにも関与。MLBから処分を受けることが確実視されている。

プエルトリコ出身の同氏はレ軍やドジャースなどで14年プレーし、人柄の良さで知られていた。それだけにレ軍内部の動揺は大きく、経営陣が直接本人と緊急会談し、処分が下る前の電撃解任となった。レ軍のヘンリー氏らオーナー陣は連名で「我々にとって悲しい日となった。アレックスは特別な存在であり、周囲に慕われる監督だった」と声明を発表した。