昨季限りで社会人野球バイタルネット(新潟)を退部した冨岡聖平投手(23)が、アスレチックスとマイナー契約を結んだことが分かった。

昨年11月に都内で行われた入団テストで自己最速の95マイル(約152・9キロ)をマーク。スカウトから高い評価を受けた。冨岡は「小学生の頃から夢はメジャーリーガーになること。挑戦するなら今しかないと思った」と話した。

桜井(富山)時代の高3夏に県大会準優勝。東洋大ではソフトバンク甲斐野やDeNA上茶谷の1学年上で、東都通算6試合登板で1勝1敗。「一緒に練習していた彼らにも刺激を受けた。尊敬もしている。アスレチックスの期待に応えられるように頑張りたい」とメジャー昇格に挑む。

直球やカットボール、チェンジアップなどを駆使し、球の勢いで勝負する。「まずはマイナーで1試合、1球を大事にしたい。日本のプロ野球で活躍してからメジャーが当たり前だが、自分が既定路線を少しでも変えたい」と意気込んだ。富山・黒部市出身の無名男が、大きな野望を抱いて渡米する。2月中にキャンプ地アリゾナへ向かう予定だ。

◆冨岡聖平(とみおか・しょうへい)1996年(平8)2月29日生まれ、富山・黒部市出身。田家小3年時に田家イーグルスで野球を始め、鷹施中では軟式野球部所属。桜井では1年秋からベンチ入り。東洋大を経て、バイタルネット入社。180センチ、89キロ。右投げ右打ち。家族は両親と妹2人。血液型O。憧れの選手はイチロー。