エンゼルス大谷翔平投手(25)が「4番DH」で出場し、3打席で2打数無安打1三振の結果だった。第1打席は四球、第2打席は見逃し三振、第3打席は初球打ちで二ゴロ。オープン戦6試合で12打数1安打だが、この日の打席で感覚に手応えを得た。出場後の大谷の主な一問一答は以下の通り。

-3打席を振り返って

大谷 1打席目から3打席目まで、練習でやっていること、打席の中で(投手や投手が投げるボールが)どう見えるかというところではすごく良かったかなと思います。

-タイミングの取り方については

大谷 タイミングはそんなに重視してないです。距離感が大事かなと思っているので、タイミングはズレていないかなと。(バットの)振り出しの軌道と距離感、次第かなと思います。最後の打席(二ゴロ)も軌道がちょっとずれているので、ああやって(バットがボールの)上に当たってっていう感じですけど、距離感的には悪くないのかなと思うので。そこらへんの微調整かなと思います。

-3打席目、軌道はどこからずれたのか

大谷 振り出しですかね。タイミング、距離感、構えからそうですけど、まぁまぁ良かったので。構えている段階でしっかり打てそうな雰囲気がありましたし、インパクトらへんまでは、ホームラン行けるんじゃないかなぐらいの感じだった。そこでずれているっていうのは、その(スイングの)軌道がちょっとずれているっていうところかなと思うので、それを実戦の中でやるしかないかなと。

-紙一重のところだったのか

大谷 紙一重ですね。(バットがボールの)上に当たるか下に当たるかで、セカンドゴロになるかセンターにホームランになるか、やっぱり変わってくるので。ピッチャーも、もちろんそこを狙って投げてますけどね。そうやって打ち損じさせるために投げてますけど、そこの微妙なところっていうのは、そういう小さいところで変わってくるかなと思います。

-結果が出ていないと周囲は心配するが、そういう感覚はないものなのか

大谷 いや、それはありますよね。春先はそんなにいっぱい打った経験もないですし、逆に打った時はちょっとまだいいかなって思うぐらいの感じなので。その中でもヒットが出ないってなってくるとやっぱり大丈夫かなと思うことはありますけど、それよりも、構えもそうですし、どうやって捉えてるのかが、一番大事かなと思う。そこさえできていれば、逆にヒットが出てなくていい当たりが多い方がなんとなく気分がいいかなと思いますけど。

-一昨年は足を上げていた打撃フォームを開幕直前で(足を上げないノーステップに)劇的に変えた。今年はここから変えていこうという考えはあるか

大谷 どうなんですかね。シーズン中でも全然変えますし。変な話、開幕して1日たってこれがいいなと思ったら、次の日変えると思う。それが一昨年はたまたま3日前だっただけで。

-過去2年で打者として自分の立場を確立したと思うが、オープン戦の結果は度外視するものか

大谷 確立はされていないですけどね。FA選手も多く入ってきますし、打線もまた全然変わってくるので。左打者で大きいの(長打)を打てるのがあんまりいないっていう意味では、他の選手とはちょっと違う部分ではあると思うので、そういう違いはあると思いますけど、これ(立場)が確約されているということはないですね。