エンゼルス大谷翔平投手(25)が「2番DH」で出場し、第3打席で右前打を放った。2月28日のレンジャーズ戦以来、11打席ぶりの安打をマークした。

5回2死、3番手の右腕クライトンと対戦。1ボール1ストライクから3球目の低めカーブに食らいつき、体勢を崩されながらも両手でうまくコンタクトした。昨年までの同僚で今季ダ軍に移籍した右翼手のカルフーンの前に運んだ。

第1打席は1回1死、ダイヤモンドバックスの右腕ゲーレンと対戦。3ボール2ストライクからの7球目、内角低めに外れた直球を見送り、四球を選んだ。

第2打席は3回無死一、二塁、2ボール2ストライクから5球目の低めスライダーに手を出し、空振り三振。オープン戦7試合の出場で7戦連続の三振を記録した。合計18打席で14打数2安打9三振、打率は1割4分3厘となった。

三振は依然として多いが、2打数無安打だった前日6日のロイヤルズ戦出場後「練習でやっていること、打席の中でどう見えるかというところではすごく良かった」と徐々に感覚をつかんできていた。フリー打撃でも力を抜いたスイングで柵越えを放つなど、本来の打撃が見え始めた。打者で出場予定の開幕戦へ向け、状態は着実に上がっている。【斎藤庸裕】