【グッドイヤー(米アリゾナ州)12日(日本時間13日)=斎藤庸裕】レッズ秋山翔吾外野手(31)が、MLBのオープン戦中止と開幕延期について現在の心境を語った。

アリゾナ州グッドイヤーのキャンプ施設で軽めの練習を行い、その後メディアの取材に応じた。「どの国もいろんな対応に迫られている中で、苦しい決断だったと思いますけど、選手、ファンのことも考えて、今の状況でそれがベストだと判断したと思う。それに僕たちは従うだけなので」と冷静に話した。

メジャー1年目から思わぬ試練が訪れた。それでも「これがもちろん、当たり前ではないと思ってますけど、僕がプロに入団したときも東日本大震災で開幕延期ということもありましたし。オープン戦をずっとやってきて、この期間がプラスになるかマイナスになるか正直分からない、比較しようがないというところもあるので、それはもう始まるまでに準じてやっていくしかない。コンディションを整えるのがプロかなと思います」と言葉に力を込め、前向きな姿勢を見せた。

実戦デビューからオープン戦10試合の出場で28打数9安打、打率3割2分1厘。1番打者として存在感を示していただけに、「ライブBP(実戦想定の打撃練習)の時に比べれば、少しボールの速さに体感的に慣れてきたところもあった。開幕のどれぐらい前から実戦ができるか分からないですけど、そういうのも含めてレッズの人たちと相談しながら、どういうペースで維持していくかを考えていきたい」と話し、気を引き締めていた。