ナショナルズのライアン・ジマーマン内野手が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のなかで今季を開催することに大きな懸念を示し、完璧な安全が保証されることが最優先だと述べた。

ジマーマンは「今シーズンが部分的にでも行われるとしたら、専門家が大人数で集まるなと言っているなかで、パンデミックの最中に試合をすることになる。『大丈夫だ、安全だよ』という人もいるが、どう大丈夫なのか教えてほしい。選手や家族、スタジアムの職員も含め関係者全員に、90%ではなく、100%の安全を保証する必要がある」と語った。

同選手は「35歳の健康な僕だって感染する可能性がある。僕には生後2週間の子どもがいる。その子が感染して無症状のまま治ったとして、10年後に肺が十分成長していると保証できるだろうか? このウイルスについては未知なことが多いんだ」と、甘く見てはいけないと警鐘を鳴らす。

ジマーマンはさらに、短縮されたシーズンで優勝することの意味や、十分な休養を取れずにプレーする選手の負担も指摘。メジャー開幕となれば、試合中のハイタッチやハグが禁止され、社会的距離を保つことが要求されると思われるが、同選手は、試合後に仲間と集うこともできず、ホテルと球場の往復だけで4カ月過ごすことを「選手たちが楽しいと思うだろうか」とコメント。「大人が子どものようにプレーすることが野球の魅力だと言われるが、そんな光景が今季も見られるか疑問だ」と話した。(AP)