MLB(大リーグ機構)が3日、選手会から提出された今季114試合開催の対案を正式に却下したと、複数の米メディアが報じた。

MLBは選手会に対し、これ以上の新たな案を提出する意思がないことも伝えており、両者がこのまま合意に至らない可能性が出てきた。MLBは5月末に大幅減俸を前提とした82試合の今季開催を提案し、選手会が正規年俸の日割り支払いを求めて対案を出したが、報酬を巡る両者の溝は埋めがたい状況だった。

ジ・アスレチックスのケン・ローゼンタール記者によると、MLBは選手会の合意が得られなければ一方的に開催を決定する選択肢もあり、すでにオーナー陣にはその可能性を伝えているという。ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は、48~54試合の短縮シーズンの可能性が検討されていると報じた。7月4日が目標だった開幕は、同月15日までずれ込むとの報道も出ている。