ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、野球には人々を癒やすまでの力はないとしても、対話を導く手助けができるとの思いを語った。MLB公式サイトが伝えている。

白人警察官から拘束された際に黒人男性ジョージ・フロイドさんが亡くなったことを受け、現在、人種差別反対を訴えるデモが米国各地で起きている。これを受け、ロバーツ監督は「今を逃してはいけない」と述べ、真の対話が重要だとコメント。今まで以上にアフリカ系アメリカ人が声を上げている状況では、対話の種類も異なるとした上で、白人のアメリカ人の声も聞く必要があるとし、「今は語ることよりも耳を傾ける必要がある」と話した。

アフリカ系アメリカ人の父と日本人の母を持ち、沖縄で生まれたロバーツ監督は、自分たちが1つの国として正義と人種について対話を行う必要があるとも述べ「野球が、そうした対話を導く一助となる機会を手にしてくれることを願う。少なくとも競技を通じて」との思いを口にしていた。