エンゼルス大谷翔平投手(26)が復帰後の初打席で本塁打を放った。2回無死の第1打席で右腕ウォーカーのスプリットを捉えた。逆方向へ角度39度で高く上がった打球は、スタンドまで届いた。「運良く捉えることができました。越えてくれて良かった」。先制弾でチームの快勝に貢献し、マドン監督は「今まででベストスイング。最も力強かった」と評価した。

2日アストロズ戦に登板後、右腕の違和感でMRI検査を受け、屈筋回内筋群の損傷で残るシーズンの登板が消滅。患部の痛みで4日から打者で2試合欠場していたが即、結果を出した。18年9月5日、レンジャーズ戦前に右肘の手術勧告を受け、その直後に4打数4安打2本塁打。2年前と同じように今後の登板を断念せざるを得ない状況となった直後に結果を出した。

開幕から二刀流で臨んだ今季、出だしでつまずいた。メジャー挑戦以降、右肘と左膝の手術、右腕の炎症と故障が絶えない。マドン監督からは「アスリートとして信頼している」と期待され、今後はほぼ毎試合、打者で出場する見込み。残り47試合。シーズンを全うすると決めた以上、まずはケガなく出続けることが求められる。【斎藤庸裕】