レッズ秋山翔吾外野手(32)が31日(日本時間9月1日)、本拠地カージナルス戦に7番中堅で出場し、3打数無安打だった。第1打席は、中前へ抜けそうな打球を二塁手に好捕される不運も重なった。

俊足ながら、今季18安打で内野安打は0。投手方向や三遊間方向へライナー性の打球をはじき返しながらも、データに基づいたシフトや内野手の強肩に阻まれるケースが目立つ。試合前にはオンライン会見で冷静に現状を分析した。「少し打球が上がらないと安打にならない。メジャーリーガーの内野守備で転がして安打になるというのは、日本でも簡単ではなかったですけど、人工芝で抜けてくれる安打もこっちではない」。だからといってフライを打つのではなく、思い描くのは内野の頭を越えるライナー。構え、タイミング、バット軌道を含め、試行錯誤は今後も続く。

広角に打球を散らすことができれば、相手のシフト、配球も変わってくる。「自分の中で今まで体感したことのない同じ失敗の繰り返し。僕は調子がいいとか悪いとかは言いたくない。打てるのも打てないのも自分の実力」。残り1カ月。年間216本のNPB最多安打記録を持つ実力者が、このままの数字で終わるわけがない。