60試合の短期開催となった2020年のワールドシリーズは、ナ・リーグがドジャース、ア・リーグがレイズと、ともにリーグ最高勝率を残した第1シード同士の顔合わせとなった。

3勝3敗のタイで迎えたナ・リーグ優勝決定シリーズ最終戦は、ドジャースがブレーブスに逆転勝ちを収め、2018年以来、2年ぶりのワールドシリーズ出場を決めた。シリーズMVPには、5本塁打、11打点を挙げたコーリー・シーガー内野手(26)が選出された。

試合は、ドジャースが2回までに2点をリードされたものの、3回に同点に追い付き、1点を追う6回には代打ヘルナンデスのソロ本塁打で再び同点。7回には、昨季MVPのベリンジャーがソロ本塁打で勝ち越して逃げ切った。

初戦から連敗し、1勝3敗と追い詰められながら3連勝で突破。過去4年間で3回目となるワールドシリーズ進出を決めたロバーツ監督は、目を潤ませながら言った。「とても不思議なシーズンだった。(コロナ禍で)家族から離れ、ソーシャルディスタンスが必要な1年。ただ、今回は我々の年。チーム全体の努力の結果だ」。

目指すは1988年以来32年ぶりの世界一。元レイズのGMでもあるフリードマン編成本部長は「親しい友人もいるが、あと4勝するだけだ」と、古巣との対決に意欲十分だった。

ドジャースとレイズのワールドシリーズ第1戦は20日(同21日午前9時9分開始予定)、中立地テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われる。