エンゼルス大谷翔平(26)が、メジャーで初の“リアル二刀流”に挑む。今オープン3度目の先発マウンドとなるパドレス戦で「1番投手」として打順に入った。

日本ハム時代は、16年7月3日ソフトバンク戦で「1番投手」で出場。1回の第1打席に初球を右中間席へたたき込み、プロ野球史上初となる投手の先頭打者アーチを決めた。投げても8回を5安打10奪三振で無失点に抑え、勝利投手となっている。今回のパドレスの先発は、18年のサイ・ヤング賞左腕スネル。第1打席でいきなり注目の対決が実現する。

球団の公式記録によれば、レギュラーシーズンで先発投手としてマウンドに上がり、投手としてプレーしながら打者として「1番」で出場するのは1901年にジャイアンツのジム・ジョーンズが記録して以来、120年ぶり。

投手以外のポジションを守った場合では、1968年にツインズのシーザー・トバールがアスレチックス戦に先頭打者で打席に入り、先発のマウンドに上がり、内外野全てのポジションでプレーした。また、1953年の9月27日にジャイアンツの内野手アル・ダークが先発で1イニングのみを投げ、その後、三塁守備に回った例があるという。

大谷は今オープン戦でここまで投手としては2試合で4回9安打6失点、防御率13・50、打者では8試合の出場で20打数12安打の打率6割、4本塁打、7打点の結果を残している。