【アナハイム(米カリフォルニア州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(26)が、10三振の力投で2勝目を挙げた。マリナーズ戦に「2番投手」のリアル二刀流で出場。2打数無安打も、投手では6回4安打2失点で4月26日以来の白星をつかんだ。今季初の無四球で球数はわずか76球。最速97・3マイル(約157キロ)の直球とスプリットを中心に快投を演じた。菊池雄星投手(29)が先発する5日の試合で打者出場すれば、今季初の直接対決となる。
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大谷はサクッと三振を奪った。1点リードの6回無死、今季14本塁打のハニガーを2球で追い込むと、スプリットで空振り三振。1発のある打者を簡単に3球で料理した。1試合3度の3球三振は今季2度目。「場合によりますけど、無駄球というか、球数が増えるだけだと思っているので、基本的にはゾーンで勝負することかなと思います」と涼しげな表情で振り返った。
マ軍の各打者は2ストライクからのスプリットにお手上げのようなスイングで空振り。敵将も「今日のように制球されると、非常に(攻略が)難しい」と脱帽だった。一方の大谷は「どちらかというと、球的にはそんなに良くない試合ではあった」と淡々としていた。納得のいくボールではない。それでも「空振りを取るイメージさえ出来ていれば勝手に球が落ちてくれると思っているので、体が勝手に動いていってくれる」。体に染みついた“ナチュラル・スプリット”で序盤から三振の山を築いた。
今季8度目の登板で初の無四球。四球連発で荒れていた過去の登板に比べ、直球の安定感も増してきた。「1巡目もまっすぐを基本的に多めに投げたので、2巡目以降の変化球が通りやすかったかなと」。直球を見せ球に、全球種を効果的に散らした。小気味の良い投球で6回をわずか76球。交代のタイミングについてマドン監督は「少し疲れがあった」。大谷自身も「変化球のキレ自体も落ちてきていた」と明かしたが、精度が落ちる中でも10三振をマークする快投を演じた。
4月26日以来の2勝目も、課題は残った。先頭打者アーチを浴びるなど、4安打のうち3本が長打で「打たれているのは甘いボール。そこが一番、反省点」と引き締めた。5日のマリナーズ戦は岩手・花巻東高の先輩でもある菊池が先発する。大谷が出場すれば今季初の直接対決。久々の白星で弾みをつけ、再び打者へと切り替える。
○…守護神イグレシアスが大谷の2勝目をアシストした。1点リードの8回、無死満塁の大ピンチで登板。一邪飛と2者連続三振で無失点に切り抜けると、最終回も締めた。大谷は「今日のゲームはもうそこに尽きるっていう感じじゃないですかね。勝ちパターンでこうやって投げているプレッシャーもあると思いますけど、しっかり抑えるあたりはさすが」と振り返った。
◆大谷のスプリット 大谷はこの日10三振中スプリットで7三振を記録。同球種で7三振を奪ったのは4月26日レンジャーズ戦と並び今季最多。自身最多は18年4月8日アスレチックス戦の8個。スプリットの今季の被打率はわずか3分7厘(54打数2安打)。18年シーズンは55打数で35三振だったのに対し、今季は54打数ですでに41三振を記録している。



