今季10度目の先発マウンドに上がったエンゼルス大谷翔平投手(26)が、6回5安打1失点で降板した。1点のリードを保ち、3勝目の権利を手にしている。

初回は四球とカンデラリオの中前打で、1死一、二塁のピンチを背負ったが、主砲カブレラを96・3マイル(約155キロ)の直球で空振り三振。続くH・カストロも右飛に抑えた。

2回は1死からハースに右翼線を破られたが、味方守備の中継プレーもそつがなく、三塁を狙った打者走者がタッチアウト。ファウルゾーンへカバーに走っていた大谷も右腕を突き上げて喜んだ。続くバドゥも一ゴロで結果的に3者凡退。

2点の援護をもらった3回も安定した内容で3者凡退。グロスマンからは81・9マイル(約132キロ)のスライダー、スクープからも83・6マイル(約135キロ)のスライダーで三振を奪った。

4回は先頭のカンデラリオが、投前へのセーフティーバントで出塁。大谷は転がる打球にダイビングして捕球し素早く送球したが、及ばなかった。続くカブレラにはスプリットが抜けて左腕への死球を与えた。無死一、二塁の大ピンチとなったが、H・カストロを左飛、ハースを併殺に仕留め「0」で乗り切った。

5回もバドゥに左前打を浴び、先頭の出塁を許したが、後続を打ち取って「0」を続けた。

6回は1死からスクープに82・2マイル(約132キロ)のスライダーを左翼席まで運ばれたが、最少失点で切り抜けた。

この日はDH解除の「2番投手」で出場。初回の第1打席は四球、3回の第2打席は一ゴロ、5回の第3打席は再び四球だった。

試合前の時点で2勝1敗、47回1/3を投げて68奪三振、防御率2・85。今季初めて観客動員100%で行う本拠地試合ということもあり、スタンドからは多くの声援が飛んだ。