大リーグは今日21日(日本時間22日)から、投手に不正使用が疑われる粘着物質の取り締まりを強化する。

先発、救援とも徹底的にチェックされ、違反者の罰則適用も厳格化することで、「スパイダータック」など新物質の横行に歯止めをかけたい方針だ。

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選手の反応もさまざまだ。

 

▽ツインズ前田健太投手(33) 影響が出てくるピッチャーがいるかもしれないが、僕自身は回転数とか人よりずばぬけているわけではない。困ることはない。

▽マリナーズ菊池雄星投手(30) 今までは曖昧なところがあった。しっかり線引きすることは大事かなと思った。

▽ツインズのジョシュ・ドナルドソン内野手(35) 打者はこれまで松やになどの滑り止めを気にしていなかった。でも、今の投手が使っている物質は単なる滑り止めではない。能力向上に大きく関与している。ステロイド問題のようだ。

▽レイズのタイラー・グラスノー投手(27=取り締まり強化が発表された後の登板で右肘負傷) シーズン途中で急に使用が禁止され、これまでずっとやってきたことを変えなければいけなくなった。間違いなくこのせいで負傷した。

▽ヤンキースのDJラメーヒュー内野手(32=2度の首位打者も今季ここまで自己ワースト打率) 粘着物の使用禁止でみんなが同レベルに立てるのは喜ばしいこと。今季は、これまで見たこともないような動きをする球を何度も見た。

▽ヤンキースのゲリット・コール投手(30=スパイダータックを使用したかと問われ、答えに窮す) 大リーグ機構は僕らの話に耳を傾け、話し合いをしてほしい。球を投げるのは僕ら投手であって、彼らは投げない。回転率が投球のすべてではない。回転率が低くてもいい投球をすることはできる。

▽レッドソックスのギャレット・リチャーズ投手(33=規制発表後に得意のカーブを1球も投げられず) これまではマウンドに上がったらまず日焼け止めを塗っていた。ロジンなんてまったく役立たず。逆に汗を吸い取り乾くだけ。ロジンしか使っていない投手なんているのかな?

▽ダイヤモンドバックスのザック・ゲーレン投手(25=19年までマーリンズに所属。球界の矛盾を指摘) MLBで試合運営担当責任者をしているマイケル・ヒル氏は数年前までマーリンズの球団幹部だったが当時、フロントから粘着物質を使うよう勧められた。

▽フィリーズのジョー・ジラルディ監督(56=規制強化に賛成) 規制が始まりそうなことをキャンプの時点で感じており、球団内ではその準備をしておけと話していた。もともと使ってはいけないものだから、不正は不正。もっと早く規制してほしいくらいだった。