試合中に2度の不正投球チェックを受けたパドレスのダルビッシュ有投手(34)が、大リーグ史上最速で通算1500奪三振に到達した。

197試合での達成は、マリナーズやダイヤモンドバックスで活躍した208センチ左腕、ランディ・ジョンソンの206試合、ヤンキースのエース、ゲリット・コール投手の212試合を抜き、史上1位に躍り出た。200試合を切ったのも大リーグ史上初。

この日は1回1死一塁から3回2死まで7者連続三振を奪うなど快調に三振を積み重ね、6回無死、9番スーザから11個目の三振を見逃しで奪い、メジャー通算1500奪三振を達成した。

ドジャース打線から毎回三振となる6回11三振を奪い1失点に抑え、7勝目の権利を持ってマウンドを降りた。

大リーグでは同日から全球場で、先発、救援の全投手に対する不正投球のチェックを開始し、ダルビッシュは1回終了時、4回終了時と2度のチェックを受けた。違反者の罰則適用も厳格化することで、粘着性の強い「スパイダータック」など新物質の横行に歯止めをかけたい方針で、ダルビッシュに対しても手のひらや帽子、グラブなどに粘着物質が付いていないか審判団が入念にチェックした。

不正なしが確認された中で、史上最速のスピードで大記録を達成した。

<1500Kの歴代2~5位寸評>

(2)ランディ・ジョンソン

208センチの長身で愛称ビッグユニット。歴代2位、左腕最多の4875K

(3)ゲリット・コール

11年ドラフト全体1位で現役を代表する剛腕。今季年俸約40億円

(4)スティーブン・ストラスバーグ

アマで唯一、08年北京五輪の米国代表入り。19年はナ軍初の世界一に貢献

(5)ロジャー・クレメンス

愛称ロケット。サイ・ヤング賞は歴代最多7回受賞。史上3位の4672K