パドレスのダルビッシュ有投手(34)が、6回6安打4失点1四球8奪三振と踏ん張りきれず、今季3敗目(7勝)を喫した。防御率は2・65となった。

悪天候のため、2時間1分遅れで試合開始。1回に2点の援護を受けたダルビッシュは、3者凡退と好スタートを切った。2回には4番ハーパー、6番ホスキンスに、いずれも初球の速球をスタンドへ運ばれ、同点に追い付かれたものの、その後は丁寧な投球で追加点を許さなかった。ところが、4回2死一塁、7番グレゴリアスをカウント0-2と追い込んだところで、降雨が激しくなり、試合は45分間中断。続投したダルビッシュは、4、5回こそ無失点に抑えたが、6回に2点を勝ち越され、マウンドを譲った。

悪天候に左右された1日だったが、試合後は「あまり考えすぎないことが一番」と話し、ソロ本塁打2本については「自分の中ではプラン通りに投げた球が長打になったという感じです」と、淡々と振り返った。

球宴まで残り1試合の登板予定を残し、この日で100イニング(102回)に到達。「今年は自分の中で納得のいく試合があまりなくて、だましだましやってる感じ。その中で、この時点で100イニング投げられているのはいいことですけど、こんなもんじゃないという部分はあるので、その辺をどうしていくかだと思います」。黒星がついたとはいえ、雨で中断しても6回まで投げ続けた責任感は、エースならではだった。