パドレスのダルビッシュ有投手(34)が、今季最短の3回8安打、最多の6失点と痛打されたものの、勝敗はつかなかった。防御率は3・09となった。

ナショナルズの先発は、サイ・ヤング賞3回の剛腕シャーザーで、ダルビッシュとは初対決。当初は緊迫した投手戦が予想された。ところがダルビッシュが不調で、立ち上がりの初回、2番ターナーのソロ本塁打などで3点を先制された。3回にも4安打で3失点。64球でベンチへ下がった。

ナショナルズは4回にも2点を加え、8-0と大量リードした。だが、その裏、シャーザーが突然乱れ、2番手の救援左腕カマレナにグランドスラムを浴びるなど、4回途中7失点でKOされる、まさかの展開となった。その後、パドレスが6回、同点に追い付き、ダルビッシュの黒星は消え、9回にサヨナラ勝ちを収めた。

試合後、ティングラー監督は、ダルビッシュが数試合前から腰に張りを訴え、この日の試合中に臀部(でんぶ)に違和感を覚えたことで交代にいたった経緯を説明した。「彼は続投すると言った」としながらも、13日(日本時間14日)のオールスターでの登板については「明日以降にならないと分からない」と、慎重な姿勢を見せた。