パドレスのダルビッシュ有投手(34)が12日(日本時間13日)、ダイヤモンドバックス戦に先発し、3回途中6安打5失点で緊急降板。5連敗で7敗目(7勝)を喫した。球団によると「腰の張りのため」で、現時点で次回の登板予定は白紙となった。

2回までは無失点に切り抜けたものの、3回に2ランを含む5失点。2死後、初球を投げた際、少しバランスを崩したところで、ティングラー監督とトレーナーがベンチから飛び出し、74球で交代した。同監督は「腰が次第に張ってきたということだった。前回の臀部(でんぶ)ではなく、腰の両側が張ったようで、過去にも経験がある」と、症状について説明した。

今季のダルビッシュは、左股関節痛のため、7月9日から10日間の負傷者リスト(IL)入り。選出されていた球宴への参加を見送った。その後、同20日に戦列へ復帰。前回7日には、7回2失点12奪三振と好投するなど、順調に回復していたものの、6月21日に7勝目を挙げて以来、8試合連続で白星には見放されていた。試合後のダルビッシュは患部の治療のため、オンライン会見には参加しなかった。同監督は、今後について「治療をしてから。明日か明後日には分かると思う」と慎重に言葉を選んでいた。(フェニックス=四竈衛)