マリナーズの菊池雄星投手(30)が、がん啓発事業やがん医学研究に対する寄付、助成事業などを行う特定非営利活動法人「deleteC(デリート・シー)」の公式アンバサダーに就任した。同団体は「がんを治せる病気にしたい」という思いのもと2019年に発足。菊池のほか、元サッカー日本代表監督でFC今治会長兼オーナーの岡田武史氏(65)、ラグビー日本代表の中村亮土(30=サントリーサンゴリアンス)、元ラグビー選手の稲橋良太氏(32)も就任した。9月4日から活動を開始する。

19年3月に父をがんで亡くしている菊池は「『がんを治せる病気に』という想いに強く共感し、アンバサダーを務めさせて頂く次第となりました。誰に対しても優しく、病状が悪化してからも、いつも笑顔を絶やさなかった父を心から尊敬していました。そんな父が口癖のように『人生は想い出作り』と言ってくれました。病気になってからは、少しでも気持ちが安らげばと思い、旅行や食事にも出来る限り多く行くようになりましたが、まだまだ父との想い出をたくさん作りたかった、という気持ちは今でも持っています。人生100年時代に突入すると言われている中、1日でも長く健康に生き、家族や大切な人達と多くの想い出を作りたい。それは世界中の皆さんが望んでいる事だと思います。そのためにも、日本人の3人に1人が亡くなると言われるがんが『治せる病気』となる。その世界が来る日を信じ、この活動を応援していきます」とコメントした。