エンゼルス大谷翔平投手(27)が9月30日(日本時間10月1日)、レンジャーズ戦に「2番DH」で出場し、第1打席で右翼へ106・7マイル(約171・7キロ)の強烈な一打を放った。両リーグトップに並ぶ今季8本目の三塁打が適時打となり、「45本塁打、8三塁打、25二塁打、25盗塁以上」のメジャー史上初の快挙を達成。また99打点とし、100安打、100得点、100投球回、100奪三振を加えた投打混合5部門の「クインティプル100」にも王手をかけた。

6回には左前へ二塁打。9回も左翼フェンス手前まで飛ばしたが、ひと伸び足りなかった。8戦連続不発でも、マドン監督が「打球が再び左方向へ飛んでいる。最後のは、もう少しだった」と評価したように、光明を見いだす一打だった。

残り3試合で、本塁打争いは1位ペレスに3差は変わらず。今季、3戦連発は3度ある。ただ最大の関門は、敵地でプレーオフ進出へ負けられないマリナーズが相手。24~26日の対戦では2敬遠を含む6四球で勝負を避けられたように、再び四球禍の可能性が高い。一方で、マドン監督は「四球を受け入れてから、彼の状態は良くなった」とみる。奇跡の逆転キングへ1試合、1打席、1球にかけるしかない。(アーリントン=斎藤庸裕)