ダイヤモンドバックスの傘下マイナーに所属する吉川峻平投手(26)が、アリゾナ・フォールリーグ(AFL)の参加メンバーに選出されたことが6日(日本時間7日)、明らかになった。吉川はソルトリバーに所属し、背番号は「26」に決まった。

AFLは1992年からスタートした若手有望選手の登竜門。全30球団から選抜された各7選手が、アリゾナ州内の6チーム(グレンデール、メサ、スコッツデール、ソルトリバー、ピオリア、サプライズ)に分かれて優勝を争うリーグで、そのレベルの高さからも、各球団の首脳陣やスカウト陣が直接視察に訪れることでも知られる。昨季はコロナ禍で中止されたものの、今季は10月13日に開幕し、各30試合を実施予定。11月13日にオールスター、同20日に優勝決定戦が行われる。

18年にダ軍とマイナー契約を結んだ吉川は今季、5月のマイナー開幕後、ルーキーリーグからスタート。その後、主に上部1Aヒルズボローに所属したほか、2A、3Aでも登板するなど、着々と経験を積み上げてきた。今季、地区最下位に低迷し、再建途上のダ軍にとって先発陣育成は最重要課題。AFLに選抜される若手は各チームの最有望株で、活躍すれば来春のメジャーキャンプに招待される可能性もあり、吉川にとっても40人枠に近づく大きなチャンスとなる。

◆吉川峻平(よしかわ・しゅんぺい)1995年(平7)1月24日、大阪出身。関大北陽では3年夏の大阪大会で16強。関大ではエースで4年秋にリーグV。パナソニックでは社会人選抜としてアジア・ウインターリーグ(台湾)にも出場。18年9月にダイヤモンドバックスとマイナー契約。マイナー通算は31試合に登板(27先発)し5勝8敗、防御率4・61。188センチ、79キロ。右投げ右打ち。