ベースボール・アメリカ電子版は22日、同誌が選ぶプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に輝いたエンゼルス大谷翔平投手(27)の特集を掲載した。

今季の大谷の二刀流としての大ブレークは、昨オフからの肉体改造とハードなトレーニングのたまものだと指摘し「ケタ外れで前例のないシーズンを送ったオオタニは、2021年ベースボール・アメリカの年間最優秀選手となった」と伝えた。

記事中で代理人のネズ・バレロ氏は、大谷が2020年に打率1割9厘、7本塁打、24打点、投手としては2試合に登板し0勝1敗、防御率37・80に終わった後のオフシーズンを振り返り「彼は、自分がその数字よりもはるかに高いレベルにいると分かっていた。2020年のシーズンを帳消しにしてみせる、2021年にはカムバックし、リベンジしてみせる、と言えるだけの努力を重ねた。そして彼は、それをやってのけた」とコメントしている。

大谷自身の血のにじむ努力に加え、球団のサポート体制も二刀流のブレークを支えたと同誌は指摘。ほぼ本人の意思に任せてプレーをさせたことについて、ミナシアンGMは「これは君の野球人生。我々から指図をすることはない。それを本人に伝えた」とコメントしている。

大谷は、ベースボール・ダイジェスト誌の野手部門最優秀選手にも選ばれており、米専門紙の表彰はこれで2つ目。ベースボール・アメリカ誌が選んだ両リーグ5人のファイナリスト(他にフィリーズのハーパー外野手、ブルージェイズのゲレロ内野手、ナショナルズのソト外野手、パドレスのタティス内野手)の中から選ばれた。

米専門紙ではこの他、スポーティング・ニューズ誌の「MLBプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」がある。