動物保護団体のPETAが29日、MLBに対し「ブルペン」の呼称を廃止し、代わりに「アームバーン(アーム小屋)」の呼称を使うよう求めた。「ブルペンは動物の悲惨な状態を表すもので、選手を侮辱した表現である」と、文書で声明を出した。

野球で「ブルペン」は、リリーフ投手陣のことを指す場合と、投手がウオームアップや投球練習を行うマウンドが設置された場所を指す場合がある。

PETAによると「ブルペン」は、業者が牛を解体する前に作業をする場所のことだという。PETAのトレーシー・レイマン副会長は声明で「言葉は重要である。PETAはMLBの首脳陣、実況アナウンサー、選手、ファンに現在の呼称からアームバーンに変えるよう推奨する」と意見した。

PETAは、1980年に設立された国際動物保護団体。動物を食べること、娯楽に利用することなどに反対し、これまで多くの大企業や団体に対して反対キャンペーンを行っている。