MLB機構が21日(日本時間22日)、ポスティング制度を利用して米移籍を目指す広島鈴木誠也外野手(27)に関し、全30球団に契約可能な選手として通達した。交渉期限は米東部時間12月22日午後5時(同23日午前7時)に設定され、譲渡金を含め、全球団との契約交渉がスタートする。

すでにマリナーズ、レンジャーズ、パドレス、レイズ、カブスなどが本格的な調査を進めており、争奪戦となることは必至。もっとも、今オフはオーナー陣と選手会との労使協定が12月1日で失効するため、交渉が決裂した場合、球界全体がロックアウト(機能停止)される可能性があり、FAやトレードなど全交渉が凍結される。鈴木の場合、ロックアウト中は交渉期間に換算されず、1日までの9日間と停止解除後の計30日間は交渉期間として保証される。早期決着の可能性がある一方で、労使間の折衝が長引けば、越年するケースも想定される。