フリーエージェント(FA)となっていた先発左腕スティーブン・マッツ投手が、カージナルスとの契約に合意したとの報を受け、同投手の古巣メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏がツイッターに怒りをぶちまけた。米CBSスポーツが伝えている。

マッツは2015年のデビューから20年までメッツ一筋で投げた後、今季はブルージェイズに所属。オフにFAとなり、カージナルスと4年4400万ドル(約48億4000万円)で契約に合意したと24日に報じられた。

コーエン氏は同日、ツイッターで「今朝の私は幸せではない。選手の代理人がこのようなプロ意識に欠ける振る舞いをするのを見たことがない。言葉や約束など、どうでもいいようだ」と、代理人のロブ・マーティン氏に怒りをぶつけた。

ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン氏は、この件でコーエン氏に電話インタビューを行ったとし、ツイッターに「彼はマッツとその代理人からメッツがファーストチョイスだと伝えられ、マッツはメッツでやり残した仕事があり、復帰を望んでいると聞かされていた」と投稿。コーエン氏が「大多数の代理人とはこれまで素晴らしい関係を築いてきたが、今回の件は異なる。限度を超えている」と、憤りを示していると伝えた。もっとも、コーエン氏はマッツではなく、あくまでマーティン氏の対応に腹を立てているという。

これを受け、マーティン氏は「彼が不満を吐き出すのにツイッターという選択をしたことを残念に思う」との声明を発表。マッツのメッツへの感謝の気持ちは変わらないとした上で「彼は最終的に自分と家族にとって最善と感じられる決断をした」と述べた。