MLBと選手会が1日、新労使協定の合意がないまま現行の協定失効期限を迎え、米東部時間2日から経営陣によるロックアウトに突入した。MLBの全業務が凍結状態となるのは、1994~95年のストライキ以来。経営陣によるロックアウトは90年以来となる。

【主張に大きな隔たり 解除時期まったく見えず/MLBロックアウト解説】

両サイドは失効期限当日にテキサス州で2度の直接交渉を行ったが、USAトゥデー電子版によると2度目の交渉はわずか7分で終了し、オーナー側が選手会に「交渉は終了だ」と伝えて席を立ったという。それ以上の協議が行われないまま、失効期限(米東部時間1日午後11時59分)の約1時間20分前に、オーナー会議でロックアウト実施が決議された。

ロックアウト中は、MLBのすべての業務が停止となり、球団施設は封鎖され選手の立ち入りが禁じられる。トレード、FAなどの契約交渉も凍結される。

ポスティングシステムで広島からメジャー移籍を目指し交渉期間に入っていた鈴木誠也外野手(27)は、残りの期間約20日間を残し、一切の交渉が中断。マリナーズからFAとなった菊池雄星投手(30)もメッツ、ブルージェイズなどが獲得に興味を示していると伝えられたが、ロックアウト前に合意に至らず、交渉中断となった。

また、全球団の関係者が一堂に会し、各選手の去就などを直接話し合う「ウインターミーティング」も中止が決まった。今月6日(日本時間7日)から4日間、フロリダ州オーランドでの開催が予定されていた。