ツインズ前田健太投手(33)が29日、動画サイト「マエケン BASEBALL ACADEMY」をオープンした。CyberZ社の動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」を利用した有料サービスで、初回はレッズ秋山翔吾外野手(33)を招いて生配信した。

YouTubeでチャンネル登録者数33万人の実績を誇るが「より野球に特化して、メジャーの舞台裏やプライベートな部分も紹介したい」と新企画にも着手。サブスク機能を利用した技術指導にも意欲的で「年代を問わず2つ、3つ、4つ技術を紹介することで、自分に合うものを探してもらいたい」とていねいな対応を目指している。

投げ込みはやらないタイプで、キャンプ中だけでなく、登板前のブルペンの投球数は、メジャーでも少ない方だという。昨今の若年層の球数制限にも関心を持っており「ボールを投げるのも大事ですけど、それ以外の方法でもフォームを身に着ける方法があります。けがで断念するのが一番いけないので、リスクを抑えながら筋力アップや技術を磨くのが大事だと思います」と、リクエストがあれば練習や調整方法も紹介していく。

今年9月に右ひじのトミージョン手術を受けた。かつては一般的だった左ひじではなく、右手首の腱(けん)と人工素材を右ひじに移植した。米国内でも30人ほどしか受けてない最新鋭の術式で、日本人では初めてだという。トミージョン手術後の復帰は来年9月以降になるのが一般的。現在、回復は順調でも、まだ判断できない状況で、来季の登板はない可能性もある。

それでも、「絶対にあせらず、いい状態で戻りたいし、今まで以上に強化するところはしていきたい。アカデミーの指導などを通じて、野球を考え、引き出しを整理する時間にして、自分のプラスにしたい」と、リハビリ期間を充実させるためにも、野球ファンとの交流を密にしていくという。会員制の運営により、これまで以上に愛用グッズプレゼントの機会も増やしていく。月額550円から。