パイレーツ筒香嘉智外野手(30)が、メジャーリーグで感じた審判への敬意を語った。

8日、NPO法人BBフューチャーが主催するオンラインイベント「筒香嘉智選手と野球界の未来について語ろう」に参加。メジャーで一塁を守った際に耳にした、走者と審判のやりとりを披露した。

日本の審判員から「米国では審判へのリスペクトはどういうものか」と問われた。「皆さんもよく目にすると思いますが、言う時は本当に強い言葉で審判に言う印象があります」と話した。選手が審判に対して自らの主張をはっきりすることを目の当たりにしながらも、別の視点も提示した。

筒香は昨季、メジャー2年目で初めて一塁を31試合守った。ハーフスイングの判定で一塁塁審からスイングを取られた打者が、次の打席で出塁した時のこと。「僕は英語が完璧に話せませんが」と前置きした上で、何度も耳にしたやりとりを再現。「『さっきは悪かった。言い過ぎた』というニュアンスで話しているケースは何度も経験した」。禍根を残さないやりとりが行われていることを明かした。【斎藤直樹】