アストロズのサイン盗み騒動がきっかけで球界から姿を消していた元ヤンキースのカルロス・ベルトラン氏(44)が、ヤンキースの専属テレビ局「YESネットワーク」で解説者に就任する可能性が出てきた。ニューヨーク・ポスト電子版が数人の候補の1人に入っていると、21日までに伝えた。

ベルトラン氏は2019年11月にメッツの監督に就任。だがその直後、アストロズが17年にハイテク機器を駆使したサイン盗みをし、当時アストロズに所属していた同氏が中心的役割を果たしていたと伝えられたため、1度も指揮を執らないまま約2カ月半後の20年1月に監督を退任。その後、米球界を離れていた。

ベルトラン氏は現役時代、ロイヤルズ、メッツ、ヤンキース、アストロズなど7球団で、外野手として20年プレー。通算で打率2割7分9厘、435本塁打、1587打点、312盗塁とオールラウンドに活躍した。

アストロズのサイン盗み騒動については、レッドソックスのアレックス・コーラ監督(46)も当時コーチとして、ベルトラン氏とともに大きな役割を果たしていたと伝えられ、いったん監督を退任したが、1年後に復帰。球界を離れたままだったベルトラン氏には、同情の声も出ていた。