昨季メジャーで唯一30本塁打30盗塁を達成したオリオールズのセドリク・ムリンス外野手(27)が2日、難病とされるクローン病の闘病を続けながらプレーしていたことを告白した。

MLBプレーヤーズメディア公式のビデオで、2020年11月にクローン病であると診断されたことを告白。最初に痛みを感じたのは20年春だったが、そのシーズン後に症状が悪化。11月に結腸の手術を受け、体力が低下し体重が9キロ落ちたという。「21年のシーズンの準備ができるのか、万全の体調に戻れるのか、不安だった。自分の健康状態をしっかり確認するのは大事なことだと思う」と振り返り、それでも昨季、自己ベストといえるシーズンを過ごせたことが自信となり、病気について話すことに決めたという。

クローン病は大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍が生じる難病。米国では300万人の罹患(りかん)者がいると見積もられているという。日本では指定難病となっている。

ムリンスは昨季159試合に出場し、打率2割9分1厘、30本塁打、59打点、30盗塁をマークし、初の球宴とシルバースラッガー賞に選出された。