新労使協定を巡る交渉が難航しているMLBで、2月中旬のキャンプインが延期されることがほぼ確実となっている。こうした状況を受け、大リーグ選手会(MLBPA)はメジャーの選手たちが日本や韓国の球団と契約する可能性も視野に入れている。

MLBPAは休業に関する手引書を作成しており、そのなかで「ロックアウト期間中に国外リーグでプレーすることを選んだ選手にMLBが干渉した場合、われわれは異議を申し立てる」と明言。「NHL(北米プロアイスホッケー)で2004年から05年にロックアウト(業務停止)が起きた際も、多くの選手たちが国外でのプレーを選択した」と、過去に似た事例があるとした。

旧協定が失効した昨年12月2日以来、ロックアウトが続くMLBでは、機構と選手会の折衝が平行線をたどり、妥結点が見えない状況。最悪の場合、3月末の公式戦開幕がずれ込む可能性もある。選手も給与面で打撃を受けることから、MLBと同時期のシーズン開催であり、かつ、競技レベルの高い日本や韓国の球団との契約が選択肢に挙がっているようだ。(AP)