メジャー3年目を迎えるレッズ秋山翔吾外野手(33)が3日(日本時間4日)、開幕ロースターから外れることが分かった。球団が正式に発表したもので、今後、秋山はマイナー行きを受け入れるか、FA(フリーエージェント)となって、日本復帰を含め、新たな移籍先を探すなどの選択肢から方向性を決断することになった。

通告を受けた秋山は、キャンプ施設内で日米報道陣に対応した。「劇的に変化できることがなかった。単純に結果を出せなかった。結果が出ない中でプレーするのは苦しかった。レッズの期待には応えられなかったが、これを糧にしたい」と心境を口にした。今後については「いろいろな人と相談してから」とする一方で、「(決断まで)そんなに時間はかからないと思います」と冷静に話した。

1年目の20年はコロナ禍で春季キャンプが中止、21年は妻の不慮の事故と自らの故障、そして今春はロックアウトによる短縮キャンプと不運な状況も重なり、ここまでは本来の実力を発揮できていない。しかも、チーム再建中のレ軍は若手への世代交代を推進中。大リーグ2年間、通算142試合の出場で打率2割2分4厘、0本塁打、21打点。「決断はしっかりと後悔のないようにやりたいと思います」。悔しさを胸にしまい、秋山はしっかりと正面を見据えていた。(グッドイヤー=四竈衛)