パドレスのダルビッシュ有投手(35)が2年連続3度目の開幕戦投手として登板し、6回までノーヒットノーランも、今季初勝利はならなかった。データサイト「スタッツ・パフォーム」によると、近代野球史上でナ・リーグ投手が開幕戦で6回以上を投げ相手をノーヒットに抑えたのは初だという。

終始落ち着いたマウンドだった。1回は2死無走者から3人目に四球を出したが、4人目の最後の打者を右飛に打ち取り、順調な立ち上がり。2回は3者凡退で、最後の打者をこの日最速の97マイル(約156キロ)で空振り三振に退けた。

4回には厳しい判定で3つ目の四球を出したが、走者を背負っても落ち着いた投球を継続。球数が80球を超えた6回は制球に苦しんだが、1死からの2人目を高速スプリットでこの日3つ目の三振を奪い、最後の打者を二ゴロに打ち取った。6回まで92球を投げ、無安打無失点、3三振4四球で勝利投手の権利を得て降板した。

だがチームは8回まで2-0とリードしていたが、9回に昨季まで阪神でプレーした救援右腕ロベルト・スアレス投手(31)が4番手で登板し、先頭から2者連続四球、さらに死球で無死満塁のピンチ。代わった投手がサヨナラ弾を浴び敗れた。